2018/04/27
漢方医学アロマでやれること
いよいよゴールデンウイークですね。
これが過ぎると初夏の陽気になってきます。
初夏は気持ちいい日が多いですが、ほどなくして梅雨がやってきます。
こんな時に気を付けたいのが「湿」との関係。
湿気が多いうえに暑さが増すので体は一気にだるさを覚えます。
こうした時に使いたいのがモノテルペン炭化水素の香り。
鬱滞除去に加えて、消化器系の蠕動運動促進などもあったり、血液流動を促進させる作用などもあります。
「湿邪」との戦いになる6月と8月。同時に胃腸の具合も悪くなったりします。
いわゆる「脾虚」。
冷えによる脾虚もありますが、湿邪にやられる季節は消化器系の水はけを良くしてみたり
同時に肺の働きも助けてあげると良かったりします。
そうすると選ぶ精油もなんとなく見えてくるのですが。
例えば
マジョラムやオレンジやレモン、そしてジュニパーやサイプレスなどがお勧めになります。
漢方医学と中医学
漢方医学と中医学の違いは?
実はこれ、あまり違わないのですが漢方のほうが中医学より後にできた体系になります。
もともとあった中医学の考え方を日本の風土に合わせて作ったのが漢方。
そして漢方医学はこの漢方の考え方を持って西洋医学的にも解釈するというものになります。
ですから中医学のように陰陽五行を見ますが、不調を考えるときはそこからなぜそう考えるのか?を
西洋医学的にも解釈できるということになります。
本来、西洋医学も世の中には必要なものなので、ここを理解しておくと少しは体のことがわかるようになるというわけです。
陰陽五行と体そして感情
陰陽五行説はイントロダクションから入ります。
私もすべてを網羅しているわけではないのですが、アロマを伝えるにあたり漢方医学の考え方はさほど難しいものにはなりません。
それは精油そのものがファジーであるから。
それで体や心を知ってアロマをブレンドするのと、知らないでブレンドするのとではかなり大きな差が生まれてきます。
こうした「なんとなくいい」の世界をもっと府に落としていくのが陰陽五行説の見方。
そしてその部位が損傷するときに生まれる感情(七情)についても考えていくことが必要になってきます。
感情は見えないけど、実際に存在しているということを漢方医学アロマを通して少しでも理解していただければ幸いです。
体を見ることが面白くなる
アロマは主に解剖生理学から入っていきます。
西洋医学的な考えのもと、精油を組み立てていくことも必要なので解剖整理は知っておきたいところ。
それでも漢方医学的な考え方を持ち出すと、不調の原因やその元がなんとなく見えてくるようになります。
例えば、さきほどの「消化器の不調」
夏場になんとなく体が主だるく、食欲がなくなるとき。
胃の部分に湿邪が溜まっていて、同時に肺が働きにくくなるので「水滞」という状態を起こしていることになるのです。
こうしてみると精油にモノテルペン炭化水素類を使うことがいいというのがわかるのです。
浮腫みも実は単なる冷えだけでなく、脾の働きや血の働きが落ちることも原因であることなどがわかると。
日々の養生の仕方も見えてくるのです。
深く考えると量子論に行きつく
漢方医学アロマを学んでアロマに触れていくと、体も感情も一体化していることに気づきます。
それは体をただの道具として捉えないでみるということや、もっといくと陰陽の考え方から見ていくからです。
量子力学の世界はまだまだ不勉強ですが、実は人の世界も陰陽どちらもあることで一つの事象を持っていくということが
陰陽五行の考え方から見ていくことが出来るようになります。
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