2020/09/22
植物、精油、薬草、そして人は代謝回路を持っている。
先週土日はホロソフィー®︎のアドバンス講座でした。
アロマの世界から施術の世界に入ってから。
いろんな概念が覆され、あれよあれよという間に現在に至ります。
どんな療法も全ては一つに・・・
目指すところは一つでも、手技や理論が様々で何が正しいかわからない今。
その人が納得できる方法で目指せばいいと思う今日この頃です。
私はボディーワークにホロソフィー®︎を選びましたが、ここを選んだ経緯は自身の体験にあります。
そして今ではこの学びを通して自分の道を歩いている感覚をどこかで感じながらいます。
アロマを一生懸命伝え続けていた頃に比べると、今はアロマへの熱は小さいのですが、アロマは自分の軸の中にあることは確かです。
たまたま伝えたいやり方が変化してきていますが、それでも香りは大好きです。
そして今挑戦している薬草。
これもまた、アロマに通じることがありいろんな意味で学び多い時間になっています。
今日はそんなアロマや薬草が人と同じツールを持っているということを書いていきましょう。
人も植物も有機化合物を利用する
人間は食物から栄養分を摂取します。
炭水化物(米)はブドウ糖
タンパク質(お肉)はアミノ酸
脂質(脂分)は脂肪酸
これらは代表的なものですが、全て身体の構成成分を作り出すのに必要な栄養分です。
これらを活性化するために多くの酵素やホルモンなどが関与していますね。
そしてこれらの働きが落ちるとどんなに食べても栄養分にならず栄養失調とまでいかなくとも、体の不調につながってしまいます
人間は手足を動かすことができるのでこのような栄養を自分から摂取できますが植物は土に生えて動けないので養分は自分が作り出しています。もちろん土などの栄養分を使いますが。
代謝の元となるブドウ糖は光合成によって作られていきます。
この糖分を呼吸とともに使いながら植物は自分に必要な2次代謝産物を生成しますが、これらがいわゆる芳香成分であったり薬味であったりします。
アミノ酸は人だとタンパク質から摂取しますが。植物はこれを土中の窒素化合物などで補います。
こうしてみると、植物も人間も。炭素を中心とした骨格の有機化合物によってさまざまな代謝を行っていくことがわかりますね。
では次に、代表的な成分の回路についてです。
精油の骨格の中心テルペノイド骨格
よく、アロマを学ぶと出てくるテルペン系という名称。
精油ではイソプレン骨格を中心とする成分が多く、モノテルペン炭化水素やモノテルペンアルコールといったものがこうしたテルペノイドに当たります。
この骨格をもつ成分は主にメバロン酸回路から合成されます。
このメバロン酸回路、実は人間にも存在する回路で主にコレステロールの生合成に関わってきます。
高コレステロール血症の人がよく飲む薬の一つに、このメバロン酸回路を阻害するものがあります。
あ、だからといって高コレステロール血症の方に精油が悪いわけではなく、この回路に必要なある酵素の働きを阻害しているので精油を使っていけないということではありません。
こうした植物の回路は他に、シキミ酸回路、酢酸・マロン酸経路、アミノ酸経路などがありそれぞれ作られる成分が異なるのですが。
このような経路の中には人の代謝にも使われている経路もあるので、精油や植物が体に優しいとされるのも納得です。
しかし、毒になることもあるのもこうした同じような代謝経路を持つが故であることも注意が必要です。
精油と薬草
同じ植物から採取されるものなのですが、精油は蒸留して採取され、主には加熱されてとられる成分が多いです。
反して、薬草は採取してそのままを乾燥させるので(まれに高温で乾燥することもあります)精油成分に違いがあったりもちろん植物そのものを利用するために薬味なども存在しています。
ただ、どちらも植物なので産地や採取場所によって香りや味が違うのは面白く、もちろん成分も微妙に違ってきています。
精油は飲めませんが薬草は飲用や食事に使うことができますね。
また、葉緑素の部分には多くのクロロフィルが存在し健康にいいともいわれます。
しかし香りも非常に豊かなため、ブレンドの際は香りを重視してもいいと思われる例もたくさんあります。
精油はブレンドすると香りの効果が増しますね。
同じように薬草もブレンドすることで香りの相乗効果も楽しむことができます♫
11月頃に薬草茶のブレンド会をやってみたいと思います。
詳細はまたあげますのでご興味ある方は楽しみになさっていてください。
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