2018/04/18
法改正に基づくアロマの活用
本日は医師会主催の勉強会に参加してきました。
アロマの世界は代替療法の世界ですが、決してこれだけでうまくいくわけもなく。
やはり医療との連携と言いますが、西洋医学の考え方も一緒にアロマを考える必要があると実感する最近です。
今日は医療法改正に伴いアロマを使う方法などをご紹介していきましょう。
法改正に基づく変化
保険医療による法律は2年に1回改正されています。
今年の4月に改正がありましたが、今回気になったことが2つ。
一つは向精神薬の減薬推進と抗菌剤の汎用阻止。
この2つの改正は大きな変化です。
漠然と処方されていたベンゾジアゼピン系薬剤をはじめとする向精神薬。
風邪に抗生剤と漫然と処方されてきたことによる耐性菌の出現。
これらが少しずつ危険であることが見直されてきたと同時に、医療費の軽減として国が動き出したという事実は大きな変化だと考えられるのです。
抗生剤による耐性菌とアロマ
小児科の門前薬局にいたころ。
本当にたくさんの抗生剤が処方されていました。
私たちが一般的に「風邪」と呼ぶ原因の微生物の多くがウイルス性なのにです。
それでも2次感染防止ということで出ていたことも多々あります。
事実こうした予防が必要なこともあるのですが、それ以上に腸内細菌叢のバランスが崩れていくことの方が危惧されるべきでした。
実際抗生剤を多量に投与されていた子は免疫力が落ちていくので長引く副鼻腔炎やすぐに風邪をひくなどの子が多かったと思います。
それでも保護者さんも求めるのです・・・。
でも、アロマではこうした抗菌や抗ウイルスなどの精油がたくさんあるんですよ。
病院に行く前にちょっと使ってみる、抗生剤の代わりに使うことも考えてみるといいでしょう。
私がアロマを習い始めて使い始めて知ったのが「耐性菌のできにくい芳香成分」でした。
精油の芳香分子は1種の精油の中におおよそ50~100種ほどできてきます。
これらの分子の中には抗菌作用を持つ成分も多く含まれていて、また、組成も一定ではないので微生物はこうしたものに耐性菌を作ることが出来ないのです。
だからアロマの抗菌や抗ウイルスなどの作用は使えるし有用なのです。
精油で使えるのはたくさんありますが、主に抗菌となるとフェノール類を含むオレガノやクローブ、芳香族アルデヒド類を含むシナモンなど。
ただしこの精油は皮膚刺激が強かったり作用そのものが強いために濃度はかなり注意しなければなりません。
皮膚に優しいとなると、モノテルペンアルコール類を含むもの。
例えばラベンダーアングスティフォリアに含まれるリナロールやパルマローザのゲラニオールなどもいいでしょう。
しかしゲラニオールには子宮収縮作用があるので出産間近の妊婦さん以外の妊婦は禁忌です。
ティートゥリーなども抗菌や抗ウイルスに有効であることがわかってきています。
向精神薬は依存性に注意が必要
本日の勉強会の講師であるドクターもおっしゃっていましたが、向精神薬は半年使うと麻薬以上に依存性が生まれるとおっしゃっていました。
特に40代以上の中年期からは注意が必要です。
ベンゾジアゼピン系薬剤のみならず、非ベンゾジアゼピン系薬剤も同じです。
睡眠導入剤、抗不安薬などです。
1度使って睡眠の質の深さを味わってしまったらなかなかやめられません。
そして自分で休薬や断薬すると100%情緒が不安定になります。
このようなときは生活習慣の改善とともにアロマや漢方などがいいのです。
皆さん過去は医師が普通に出してくれるのでなかなかここまでたどり着かなかったのです。
でもこれからは医師も長期投与すると減算されてしまうので処方量の減少に期待が生まれます。
半面これに頼ってきた患者さんは困るのです。
こんな時は是非アロマを!!
精油はベルガモットやプチグレン、マンダリンやラベンダーアングスティフォリアなど。
他にもマジョラム、イランイラン、フランキンセンスやミルラなども使えそうです。
こうした香りについては専門のアロマセラピストかマスターブレンダーにお尋ねいただけるといいです。
特に薬の服用が多い場合はアロマの専門家にご相談されることをお勧めします。
自由の選択の時代へ
こうした医療背景を考えると。
私たちの健康の管理は自己責任でもあり自由でもあると思います。
医療だけに頼ってきた健康は、もっと広い場所に広がって自然療法だったりボディワークだったり町中の相談場所だったりしてきています。
ある意味自由である意味自己責任。
それでも薬というものに縛られ続けていた人が自由になる大きな一歩だと思うのです。
医師の中でもこうした背景や自然療法に目覚める方も増えてきて、今のままではいけないという思いで活躍していかれているドクターも。
そうした中で私たち薬剤師やアロマセラピストや自然療法家と名乗っている人たちの役割は大きくなっていると実感します。
今まで医療だけで過ごしてきた方も、そうでない方も。
どんどん緩やかに自由になってもいいのではないでしょうか?
香りを使い植物の恩恵を受ける。
眠剤や向精神薬の減薬でお悩みの方は是非ご相談ください♪
Contact セミナー・スクールへのお申込み、お問い合わせ
TEL.090-2683-9172
FAX.058-371-6108
この投稿へのコメント