2018/06/17
自然の中の香りの世界
バルト三国ハーブの旅から帰ってまいりました!
しばらくはアロマのことと共に、旅で感じたことも合わせて書いていこうと思います♡
バルト三国。正確には、エストニア・ラトビア・リトアニアの三国。
1918年までロシア帝国の支配下に置かれていて一旦は独立したものの、1940年に再びソビエト連邦に合併され『ソビエト社会主義共和国』となり、連邦政府の強い支配下にありましたが、
独立への希望は高まり、1991年に独立となった国々です。この独立がソビエト連邦の崩壊にも繋がったそうで、この三国の独立がいかに大きな出来事であったかをうかがい知ることができます。
今回は、ラトビアとリトアニアにお邪魔しました。
特にラトビアでは、日本の文字の魅力に魅かれ日本のことを知り尽くしている通訳さんのおかげで、歴史的背景と共に様々なことを知ることができ、とてもいい旅となりました。
自然との共存
ラトビアはとても自然が多く、特に針葉樹が目立つ国でした。
針葉樹は国家をあげて守られているそうで、林業はこの国にはなくてはならないそうです。
日本では林業は衰退してしまっていますが、この辺りも日本も見直す必要があるかもしれないなぁ‥と感じました。
林業に国が積極的に関わっている理由の1つが自然の形態を壊さないことだそうです。
就労者の5分の1が林業に携わっているくらい自然との共存がなされています。
この、自然との共存を歴史的に続けられる秘訣は代々継がれる親からの話だそうで、ラトビアの人がどれほど自然を大切にしているのかもわかりました。
自然の芳香浴
ここには自然ばかりでなく、旧市街地もあり産業も発達しています。街中はヨーロッパのような街並み。
とても綺麗な市街地でした。
また、ヨーロッパ最大と言われる中央市場もあり食材などが豊富に揃っています。
そしてここにも自然の植物を生活に取り入れるためのグッズがあるのです。
これを何に使うのかは、またシェア会でお話ししたいのですが。
他にもたくさんのハーブも売っていました。
特に有名なのがディル。
ほぼほぼお料理にディルが必ずあるというくらい使われていて、本当に自然を普通に体に取り入れていることも分かります。
そして、同時にここで香りも取り入れているわけで。普通に芳香浴にもなっているのですよね。
ハーブティーのように、乾燥した植物も取り入れられてますがこうしてフレッシュな植物を取り入れることで天然の芳香浴も同時に行われているのだと感心しました。
そして今回一番感じたのが食の豊富さ。
日本のように添加物使用がほとんどなく、お料理はすべて素材の味を生かしてできていました。
例えばラディッシュ。
日本だとドレッシングをかけてお召し上がり・・が通常なのではないかと思われますが。
ここではそのままでも十分に食べることが出来ました。
添加物があまりないために、植物での療法が普通に行われやすいのかもしれないと思えるくらいに自然体の国でした。
これ、ペパーミント。
日本ではあまり生のペパーミントを見かけないですよね。
もちろん香りはミントの香りでとてもさわやかです。
これも普通に市場にあり人々の生活に密着していることを知ることが出来ます。
作られた香りでなくても・・・
実はこの後に、ハーブ療法を治癒的に使っている方のところにお邪魔したのですが。
その方はこうおっしゃいました。
「植物から香りを抽出しなくても、生の植物からでも十分力を得ることが出来ます。」
その時私はすごく納得しました。
このように植物を乳鉢で細かくして飲用したり、お酒に漬けて飲んだりするのですが。
確かにこの手法は本当の植物療法の原点でもあります。
アロマは植物を水蒸気で蒸留して得ています。
そして瓶にも詰めます。
つまり加工という過程が生じているからそこまでのものを使う必要はないという見解のようでした。
では、なぜ私たちはアロマを使うのだろうか?
そこには実は生活スタイルというものがあります。
私たち日本ではここまで豊富な植物に囲まれる機会が少なくなりました。
また便利な時代になってきたので、ここまで植物に触れることも少なくなりました。
ここにアロマテラピー使用の原点があるのではないかな?と。
そんなことを考えさえられた旅でもありました。
香りの世界
ここから始まった旅ですが、ここには常に香りの世界が存在していました。
ハーブの香り
森林の香り
シードの香り
お料理そのものの香り
そしてハーブの使われ方にも実はアロマの精油成分の影響が大きいということもわかりました。
ハーブティーは水溶性の成分が多く存在し、それを飲用で取り入れます。
ですが、フレッシュのハーブをそのまま使うとこれはまた違う成分が存在します。
特にそのままを食するとアロマを食べているということになるので特にアロマテラピーとして精油を取り入れる必要もないのだとわかりました。
常に香りの中で生活しているために療法の在り方も違うということが見えてきました。
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