2017/12/17
IgA抗体刺激アロマと腸内フローラ
本日は手作りのお味噌つくりの日。
たくさんの方とともに、普通のお味噌の倍量「麹」が入ったお味噌を作ります♪
麹はカビの一種。でも毒性はなく旨みや甘みを出してくれます。
それだけでなく腸内の細菌叢のバランスもとってくれる優れもの!!
大豆とともに麹を手で丸めることでお母さんの皮膚に存在する常在菌が入って
お味噌は家庭の味になるんですね~♪
人は常に細菌と一緒
細菌と聞くと「え!!」って思う方もいらっしゃるかも。
でも細菌は悪者ではなくこの世に存在しなければならない微生物なんです。
また、細菌にも社会性というものが存在していて。
人間社会と同じように上等な細菌ばかりだと社会は成り立たなくて、ちゃんと下々の細菌も必要なんです(笑)
下々の細菌はたくさんいることが腸内の細菌叢のバランスを整えることとなります。
つまり、CMでやっている上等な細菌ばかりを摂取していると人の免疫はどんどん崩れていくんですよね(汗)
また、腸内の細菌は皮膚に存在している細菌(皮膚常在菌といいます)情報の交換をしているという説もあり
こうした細菌たちのやり取りが私たちの体や脳を司っているということも言われたりしています。
腸内フローラのお話の中で、気の弱いマウスと元気のいいマウスのフローラを採取して
お互いに摂取させたところ、性格が逆転したという実験を行った研究発表が以前NHKの番組でやっていました。
つまり脳も腸内の細菌によって支配されていることになります・・・。
「除菌」という言葉が歩き出す世の中ですが、本当は除菌ではなく「共存」が一番の健康の秘訣なんですよね。
そうすることで腸内フローラが整ってお肌も心も体も健康になっていくと思われます。
腸内フローラ
[腸内フローラ]
その名も腸内のお花畑(flora)
腸内に住んでいる細菌はおおよそ100種類。数にすると100兆個!
これらがそれぞれの群生をなして存在していることからこの名で呼ばれるようになりました。
この細菌のバランスでよいとされるのが
善玉菌2
悪玉菌1
日和見菌7
という割合。
この日和見菌は普段から存在している菌で普段はおとなしいのですが免疫が弱ると悪さをする菌です。
普段から体にいるので常在菌の一種になってきます。
最近は腸内フローラこそすべての健康の秘訣ではないか?と言われるくらいです。
お母さんのお腹から出るときに
では人の腸内フローラってどうやって決まるのでしょう?
これには諸説ありますが。
基本ここで腸内フローラの内容は違っていることがわかっています。
そしてそのフローラをいつ決めて出てくるか?
それがお母さんお腹から出てくるときに、お母さんの細菌を口に入れて出てくるからではないか?
ということも言われています。
また、おぎゃーと生まれた後の食事なども影響しているとも。
食生活を小さなころから大切にすることは健康に必須なのかもしれません。
細菌を決めるのは免疫機構
さて、こうして個人のためのフローラが決まるのですが。
腸内で細菌が住み着くのは至難の業と言われます。
本来流れが速い腸管でどうして細菌は存在できるのか?
それを選択するのが「IgA抗体」
腸管内の粘液層に細菌を定着するのを手伝ってくれるのですが
IgA抗体に嫌われた細菌は腸管粘膜にとどまることができないシステムになっています。
IgA抗体刺激のために
IgA抗体を産生するのが腸管内のパイエル板という場所。
腸内の絨毛の中にぽつんぽつんとあるくぼみのような場所です。
腸管の働きを改善したり、蠕動運動をよくしたりすることも一つの方法として考えられるのですが。
こうした時に使えるのが柑橘系の精油や副交感神経を優位にする精油。
レモン、オレンジ、マジョラムなどもいいですね。
そしてIgA抗体刺激もあるというオレガノはこれからの季節にもおススメの精油。
オレガノはスパイスの一種にもなるのですが、消化管の働きを良くするだけでなく感染症にもいいです。
この精油に関しては食品扱いでカプセルなども販売されているので服用もできます。
ただし、長期服用や多量服用は肝機能に影響を及ぼすので注意が必要です。
服用に抵抗があるなら、レモンやマジョラムに1滴くらいオレガノの精油を希釈したブレンドオイルを腹部に使ってみてはいかがでしょうか?
※オレガノは特に使い方には十分注意が必要な精油であることをご承知おきください。
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