2018/10/11

薬屋で学ぶアロマの世界

先日入った薬局でのお仕事。

薬局ではがっつり西洋薬に触れていきます。
同時にお客さんといいますか、患者さんは医療で「治してもらえる」と思っている方が多いです。

医療的な仕事は国家資格を持ち、どちらかというと社会的責任が大きい世界だと思っています。
薬剤師としては調剤過誤がないよう神経を使うと同時に、患者さんがどのような薬を飲んでいるのか?他院での薬による相互作用などないか?今の主訴は薬の副作用から出ていないか?
など、投薬時間に様々な情報を仕入れることをしていきます。

よって半端ない知識の中でやっていることが多く(私はその仕事の半分も担えていませんが・・・)責任といつも隣り合わせの仕事になります。

でもアロマの世界は違います。
「自己責任」という言葉の元で、多くの方がメディカルをうたいます。

では何をもってメディカルというのでしょうか?

【メディカル】
言葉を調べると「医療の」「医学の」「医療用の」と出てきます。

医療や医学としてのアロマはまだ存在していなくて、医療界でも少しずつ認知はされてきているけど、決してメディカルな使い方はまだまだ認知されていません。

学ぶことと知ること

誰かから、このアロマの使い方はこうですよ。と聞くのは「知っている」。
自らアロマの使い方、精油の内容などを知ることは「学んでいる」となります。

例えば、ラベンダーは火傷や皮膚疾患にいい。
という文句は「知っている」

ラベンダーには種類がたくさんあって学名の違いにより含まれる芳香分子に違いがあって、癒しのラベンダーもあればちょっと強い成分を含むラベンダーもあることを知るのは「学んだから」です。

また、癒しのラベンダーがなぜ癒しなのか?を知るのも学んでから。

ナードジャパンのアロマアドバイザーコースでは1レッスン2時間半ほど、12レッスン行ってじっくり精油のことやキャリアオイルのこと、体のことなどを学んでいきます。

本日もアドバイザーレッスンでは植物オイルのことから脂肪酸のことに発展するレッスンへ。

なぜω3脂肪酸がいいのか?なども理解できてきます。

学ぶ中で自分を知っていく

本日午後のレッスンでは体質についてでした。

体質は生まれたときに持ってきたものもありますが(先天の精)、多くは生きる中で様々な要因によって変わることもあります(後天の精微)。
これは同時に生き方や日常の思考にも関連してきて、多くの方は自分の本来の体質を知らないことが多いです。

それは長期にわたる内服だったり、治療のために使われた薬などの影響もあります。

嗅覚は実に正確でその人の本当の好みを教えてきます。
そこには今必要な香りを映し出してきます。

今必要な香りなのでその人の本質の香りとは違ってくることが多いです。

つまり、生きる中で持ってきたものの影響が香りの好みになって出てくることもあります。
なので今嗅覚は何を教えてくれているのか?がおおよそわかってくると、自分のしんどさの原因も見えてくるのです。

薬屋で学ぶアロマの醍醐味

レスプリハーブは薬局の中にあります。

薬はほぼない状態の薬屋です。
でもアロマと相性のいい二類医薬品や薬局薬店でしか取り扱えないような栄養補助食品などは取り扱います。

実はアロマを使うためには体の中の異物も少ないほうがいいという考えもあるからです。

前述したように。
薬の影響や治療の過程で人は体内に異物を溜め込んでしまうことが多く、それがあると本来の自分の嗅覚がなかなか戻らないということがカウンセリングを通してわかってきたからです。

過去の中で溜めてしまったものを除去するために精油でデトックスという考え方もあるのですが。
こうしたことではなぜか精油を使うのはあまり安全でない気がして、安全な栄養補助品などを利用していくことがお客さまのためであると考えているからです。

ちなみに。
ホルモン剤や抗がん剤などの薬は10年以上体内に記憶として残っています。

特にアルキル化剤などの薬は核内のDNAに関与するので細胞がその情報を記憶していることにより、薬の成分をなかなか排出していかない体に偏ることもあります。

こうしたときはとにかくデトックスをして、本来の自分の細胞に戻していくことが大切になります。

こうしたアドバイスも、薬屋ならではのレッスンの醍醐味であると・・・思っています(笑)

メディカルアロマは造語

私もたまに使う言葉です。

なんとなく医療チックでアロマの世界では格上のように見えるのかもしれません。

でも本来こうした言葉はなく、誰かが作った造語にすぎません。
そもそも「メディカル」という意味は医療的な意味合いを含むので、内容は相当深くないと使えない言葉であるはずです。

薬を触り、自然からの賜物にも触れる。
薬を必要としている人に接し、薬が要らないという人にも接する。
医療を知り、非医療を伝える。

両者を見ていると、どちらも正解だしどちらも不正解のように見えてきます。

でも安易な医療用語の乱用やメディカルという言葉の使用には違和感を感じます。

それはそこに責任が持てるか?ということも含みます。

 

 

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