最近のアロマレッスンは作用などをお伝えすると同時に、その精油の感覚的な何かも感じ取ってもらうレッスンが進みます。

ナードアロマアドバイザーコースはテキストに従って行う中でも経験的にカウンセリングで使ってきた精油の性質についてを。

漢方医学アロマでは漢方医学的な視点からの精油の見方を。

そしてアロママスターブレンダーではその両方をお伝えしながら感覚的に捉えていってもらいます。

このレッスンは時にわかりにくいという方も過去では多かったかもしれません。
でも、感覚派の方には別の次元で理解していただけているようです・・・。

実はこうしたレッスンになっていくことに懸念も感じいろいろ試行錯誤しましたが。
結果私自身が感覚派なので、結局感覚に偏っていくようです。

感覚のことは時に危険だといわれたりします。
現実的なエビデンスや理論値、そしてその考察が確実でないと世の中では認められません。

でも、なぜかこの感覚でも十分人は元気になるし笑顔が増えていくことも事実です。

このなぜか？の奥には、精油の見えざる成分などが関与していることを裏付けるかのようなことがあるのです。

精油の主成分

精油は有機化合物がたくさん集まってい出来ています。
例えば、オレンジスィートなどはリモネンを８０～９０％含みつつ、オクタナール・デカナールなどの成分を微量に含みます。
作用的に見ると。リモネンにアセチルコリンエステラーゼ阻害の作用があるといわれているので、この作用によって副交感神経が優位に立つことがあり、結果鎮静やリラックスというようなことが起こります。

もちろん、活性させることもありオレンジの香りで元気になるというときはモノテルペン炭化水素類である構造を持つが故、うっ滞除去など鬱々した部位の流れを良くしていくという見方もあります。

こうしてみると主成分であるリモネンの作用が見えてくるのですが。
実はオレンジの甘いあの香りは、微量に含まれるオクタナール・デカナールによるものであることが分かっています。

つまり、私たちが認識しているあのオレンジの香りは数パーセント未満しか含まれない成分によって認識されているということになります。

成分分析表を確認すると、時には０．０５％ほどであることもあり、私たちの嗅覚の鋭さや主成分だけで物語れないことの代表として見ることができます。

ヘリクリサムという精油でも

ヘリクリサム、別名イモーテルという精油があります。
よくスキンケアで使われる精油になりますが、私たちがお伝えしている精油はHelichrysum italicumの精油です。

この精油はエステル類を多く含み鎮静や神経のバランス回復などが見込まれるのですが、実際に体に使うときはβジオンが持つ血種抑制を使います。
もちろん鎮痛や抗コレステロール血症などもあるのですが、代表格の使用法は血種抑制による打撲後や捻挫、骨折、関節痛など、血液が固まってしまうことで起こる不調の精油としてご紹介しています。

実際に打ち身のあとにヘリクリサムを１～２滴塗布するとあざにならないことが有名で多くの方にご愛用いただいています。（使いすぎると紫斑など出血傾向になるので注意が必要になります）

そしてこのβジオンは精油の中では５％未満であることが多く、この数パーセントの成分がこうした素晴らしい作用があるということが分かります。

使って体感して得とくする

よくレッスンの時に話しますが、アロマの世界は実際に使ってみて体感して初めて自分のものになっていきます。

机上の勉強だけではほぼ理解は難しく、自分で使ってみてその後の変化はもちろん人の変化など見ていくことで精油を始めて理解できたことになります。

私は目の前に人が元気になっていくこともですが、自身が使っているときと使っていないときの心と身体の調子が違うことをずっと実感していてアロマの普及をやっています。

最近は施術というツールも手に入れて、そこから見えてくる世界観にも魅了されていますがそれでも香りの世界は私の中にずっとある感じです。

実際に心が重いときに香りを使うと楽になっていきます。
心が重いってなかなか人には理解されにくい感覚ですが、多くの人は経験したことがあるでしょうしこうした不調から内服が出てしまうことも多々あります。

だからこそ、そうしたときにアロマを使うと本当に驚くほど心が楽になっていきます。
もちろんその原因を探ってみていくことは必要になりますが、人の感情は一定ではなく揺れ動いているので気付いたら楽な時間が多くなっている。という変化が分かればそれでいいのです。

香りの魅力的な世界観は精油の見えない成分が私たちの」見えない部分を回復してくれるところにあるのかもしれません。

 

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