2024/06/09
有用性と危険性の解釈〜不調の人に向き合うのは簡単ではない〜
6月もそろそろ中盤に差し掛かっています。
早いですね・・・。
先日書いた精油について私のところにきてくださっているお客様からは応援やいいねいただくのですが、そうでない方からは煙たい存在のようでちょっと残念に思ったりしています。
今まで避けていた某メーカーのことを調べていくのですが、何を根拠にそう書くのかが全く見えてこなくてすごく困惑していました。
愛用の方にお尋ねしても満足のいくお答えはなく、公式ホームページを見てくれというばかり。公式は公式で最初に調べた時は化粧品記載があった精油の化粧品表示がなくなっていて、不信感が募るばかりです。(精油は国内では雑貨扱いだということを伝え化粧品の取り扱いについてつっこんでしまったからでしょうか汗)
精油やアロマへの解釈がそもそも違うのか・・・という結論に自身で腑に落とし終結とさせました。
精油は二次代謝産物で香りの成分は植物が作り出す化学戦略物質の一つ。植物はわたしたちを助けてもくれるけど、二次代謝産物である物質は攻撃もしてきます。
代表が漆など、かぶれたり触れると腫れたりします。他にも青梅のアミグダリンのようなものもそうです。トリカブトやジギタリス、大人になると美味しく感じる銀杏でさえも食べすぎると毒になります。
これらの毒は植物が作り出す化学成分で彼らが護身のために作り出していたり、生殖のために作り出したりしています。
よく講座ではアカシアの木の話をするのですが、彼らは食べられると唾液からその唾液を出している物体に有毒な成分を即座に作り出し護身しているという話もあります。
このように植物はその土地、気候、土壌によって作り出す成分を微量に変えていきます。大きく変化することはないかも知れないですがそれでも微量が人体に有毒になることもあります。
最近話題だったサプリのこと。
製薬メーカーでさえあのように騒ぎになるのです。民間の会社のサプリの是非はその会社と扱っている商品の大元を見ていく必要があります。
どこまで信憑性があるのか・・・。メーカーの受け売りだけではないかを知る必要があります。
私がアロマを始めた時に一番重要視したのは精油のメーカーでした。日本では雑貨扱いの精油だからこそ人に使うのはそれなりに安心できるものでないといけないと考えました。
行き着いたのはプラナロム社ですが輸入のプラナロムの商品は分析表の確認が難しかったので現在の日本のメーカーが出しているプラナロムの商品を扱っています。(健草医学舎)
ちなみに分析表があるだけでは信憑性はありませんよ。特に定量値100%のものは返って怪しいと思ってもいいですね。
(天然植物の内容定量に100%は難しくて、医薬品などの合成品は100%でないといけないです)
ここでは疑問に感じたことや精油の質などについては相談でき、またどのようにして精油が輸入されてどのように販売しているかを知ることができました。
ルーツを知ったことでさらに信頼性が増します。一度日本国内で出回っている精油に関してのアンチの書籍を読んだ時。今までこれが安全としてお客さまに提供してきたのに・・・と、とてもショックを受け悩んだこともありました。
しかし、私は目の前の人が元気になっていかれれいる姿を知り、またメーカーとも話してそうではないことを確認し今の状態に至ります。
私の信条は「安心して使えるアロマ」。アロマを学び始めた頃は精油の作用からのみ追っていてお客様の状態に寄り添えていなかったし、もしかするととても押し付けがましかったかもしれません。
でもアロマを使っていくうちに、作用だけではない反応や記載されている作用が反応しないことにも気づきました。
(大体は作用しますが、作用点が違う感じです)
同時に精油もいろいろな会社のものがあってもいいと思えるようになっています。ただ、店舗で取り扱うのはあくまでも分析表がロットごとにあるものと決めています。(嗜好品としていろいろな精油の香りは好きなので購入はします)
という自身の話はさておき。
植物由来には基本陰陽が必ず存在していて、良いこともあれば悪いこともあります。だからそこを踏まえてケアに使ってほしい。例えば精油は抗原にもなりうるし、今大丈夫でも何年か後に症状が出ることもあります。
医薬品での光感作の問題があったように有機化合物を利用しているという危険意識は必要です。
そしてこうしたものを人に使わせるという認識。
私は現在医療現場からは遠ざかっていますが、かつては救急搬送のある病院などにもいたことがあります。薬剤師としてミスもたくさんしてきたし、そのミスで危うく・・・なんてこともありました。
肝を冷やす思いはたくさんしてきたし、小さなミスも入れると頭を下げてきたこと何度もあります。
人に何かを手渡すということはこうした危険性も孕んでいるということを感覚的に知っているので、アロマ発信、特に最近は薬機法なども含め慎重になります。
アロマの怖さも知ってしまっているからなんですね。
「アロマは難しいから手が出ません」とおっしゃる方の意見はあながち嘘ではなく、この世界はビジネスにもなりにくいし、人の心や体に作用するので慎重になるべき場所です。
怖いことばかり述べるとアロマから人が遠ざかってしまうのが嫌なので、確かに簡単に香りを楽しめるやり方もありますが。
これを医療のように使っていくことはどうなんだろうか?有用性があれば危険性もあることを知っておくべきです。
薬学や生薬学や植物学などが発展してきた理由は。自然のものを使っていると危険があることが経験的にあったからですね。
そのために植物を研究する人が出てきたり、生薬を研究していく学問ができているわけですね。学んでも失敗するんですよね。人間を相手にしているから。
一定ではない人に使うのはすごく慎重になるべきことだということを知っておいてください。
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真面目すぎるブログが続くのは、アロマの世界を壊したくないからです。
いいかげんその話は・・・と思われるかもですが。
どうしても、今伝えないと。という思いに駆られてしまって。読んでいて強い感覚に襲われてしまう方がいらしたらごめんなさいね。
これはアロマを安心して使ってもらえるようにするために書きました。わからない人には伝えなくていいですのでご了承ください。
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