2024/09/06
アロマテラピー(芳香療法)を軽んじる怖さ〜学びを通して得る情報〜
9月になり、朝晩は風が少し涼しくなってきました。
一晩中稼働させていたエアコンも朝方はなくても過ごせるくらいになります。
先日、アロマの学びの原点である師匠のところで再度学びを開始しました。
12年前に始めて一気に・・・というわけにもいかず。目の前に来てくださる方の元気になるを求めていたら、施術に一度舵取りをしてボディケアをアロマトリートメントではない方向性で始めたのですが。
その間もやはりアロマを辞めることは出来なくて、なんだったらアロマできて下さるお客様も普通にあったおかげで精油の世界にはずっと触れ続けていられました。
とはいえ、かつての「メディカルアロマ」という作用だけで追うことに重きをおかず、精油の持つ様々な力を総合的に使っていくことをしていました。
ですが、某一件からアロマ業界の危機を感じ、やはりしっかりとした知識をもとにアロマの発信をする大切さを痛感したために、再度学びに力を注ぐことにしました。
私の理想は「アロマテラピーの専門家」が多くできること。医療の資格は国家資格ですがアロマテラピーは民間の資格。それは日本の国民皆保険という性質上、エビデンスが取りにくいアロマテラピーは国家の指導下におくことはできないのかもしれないです。
でもでも、最近耳にする精油の使用法は本当に危ない・・・・。
あるメーカーが推奨している書籍も見せて頂いたのですが、校正はおろか内容が酷すぎてこれを元に精油を使っている方がたくさんいると思ったら、精油による被害も増えてくるだろうという危機感が増します。
やっておられる方は悪気がないこともわかりますし、なんだったら利益につながるということからそれを推奨しているのかもです。
それについては批判するつもりもないし、ビジネスになっていくことは悪いことではないのでどんどんやったらいいと思います。でもその裏で、お客さまになっている方々の健康がどうなっているのか?は今一度考えてみるといいと思います。
例えばシダーウッドの精油。
学名Cedrus atlantica マツ科でナードジャパンではアトラスシダーという名前で学びます。
セスキテルペン炭化水素類のセドレンには肝臓の薬物代謝酵素CYPに影響を示すため薬物使用の方には注意が必要です。
よく鎮静に用いるサンダルウッド。ビャクダンの香りとして有名で私もよくお客さまにおすすめしますが。こちらにはセスキテルペンアルコール類であるサンタロールが多くあり、ホルモン様作用があるとされています。
つまり癌疾患などお持ちの方には禁忌。
他にもケトン類の神経毒性についてやもっと考えると、様々な不調、内服、身体の状態に応じて精油の選択を誤ると危険なこともたくさんあります。
皮膚に塗布することも、安易ではありません。
皮膚組織に存在する免疫機構が過剰に反応すると精油はアレルゲンになることもあります。
本場フランスで精油は薬局扱いだったことを思い出すと、やはり民間の資格で精油が使える日本ではある意味幸せであり、でもある意味危険でもあることを再認識しています。
かつては難しいアロマは苦手です・・・というお声もいただき、その意向に沿ってお伝えしていたこともあります。
でも、やはり。ご自身で使う分ならまだしも、誰かにお金をいただいて提供するならば知識を持ってやっていってほしい。と。
あまりビジネスにならない発信ではありますが、薬剤師としての資格を持った自身だからこその発信として残しておきましょう〜!
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