2019/02/24
産後鬱、産後鬱対策に使える!薬剤師目線でお伝えするアロマとアロマブレンドオイル
春らしい日が少しずつ増えてきました。
「肝」の季節で気持ちがウキウキする傍ら、今まで落ち着いていた気が上がってくるので気持ちに余裕がなくなる方も・・・。
少し鬱っぽくなってしまう?と感じる方にはぜひ香りを使っていただきたいと思います。
でも、鬱傾向には、季節に関係なく起こる原因の一つに出産という大きな一大イベントが多くの女性にはあります。
本日はこうした出産に伴う鬱様症状に使えるアロマやアロマブレンドについてです(*^^*)
産後鬱の原因
産後鬱とは
産後、数週間から数か月続くうつ病。気分が落ち込む、不安になる、眠れないなどの状態が続き、気力がなくなり集中力・思考力の低下が起こる。
マタニティーブルーは数日から数週間程度で自然に消失するが、長引く場合は産後鬱が疑われる。
という一般的な見解もあります。
ホルモンバランスが一気に崩れるからという方もいらっしゃいます。
でも、そのほかにも大きな原因があることをみなさんご存じない方が多いかもしれません。
それは「血虚」という見方。
出産は出血を伴うために、母体の血液が一気に減ってしまいます。
また、授乳に必要な母乳は血液から作られるので母乳育児の方はその分の血液を作り出さないといけないのですが。
出産は時に大きなストレスにもなるため、母体に十分な栄養が行かないこともおおくなります。
そうすると血液が作り出されなくなるので鬱傾向になりやすいのです。
また、育児に対する「こうあるべき」「こうでなければならない」
という縛りを感じる方は、産後鬱に陥りやすいとも・・・。
では香りではどのような香りでケアをしていくといいのでしょうか?
消化器の働きを助けるアロマブレンド
産後すぐに血虚となるので、脾の働きも落ちてしまうことも。
出産後は病院などでは豪勢なお食事が出てくるのになぜかお腹がすかない・・・と思われた方も多いかもしれません。
それは自律神経のバランスが崩れてしまうので、食欲もわいてこないことが理由の一つになります。
その場合、消化器の運動も落ちてしまうのでたくさん食べても吸収されていないことも。
そうなるとおっぱいの出方にも影響を与えてしまいます。
そのためにも香りで神経のバランスをとりながら消化器の働きを良くするブレンドでケアしてみましょう。
消化器系の働きを良くする香りは柑橘系の精油に含まれています。
リモネンという成分に蠕動運動促進の作用があるとされるので、柑橘系の香りを希釈したブレンドオイルを腹部に塗布してみるといいでしょう。
柑橘系なら血中に入っても授乳に問題はありません。
(濃度は1%で行ってください)
心配なときは授乳前2時間くらいの時に行うといいでしょう。
オレンジスィート
ベルガモット
レモン
グレープフルーツ
などがお勧め。
レモン、ベルガモット、グレープフルーツの精油は光感作があるので紫外線に当たらないよう注意してください。
考えすぎてしまう思考をストップさせるブレンド
本来育児には「こうしなければならない」などという縛りはないのですが。
情報過多の世の中にはいろいろな情報が入ってきてしまいます。
授乳についてや子供の扱い方など。
あれこれ考えすぎていると、脳に血液が行ってしまうのでお腹の働きは落ちると同時にいいおっぱいも作れなくなることも。
そんな時は香りでリフレッシュしましょう!
マツ科やヒノキ科の精油はピネンが多く含まれて、香りもスッキリするものがあるので
脳の血流も改善されて嫌な気持ちも楽になれることも。
ジュニパー
オレンジスィート
パイン
バルサムモミ
などの精油をブレンドしたスプレーをお部屋にひと吹きしてみましょう。
そして思考力で「育児に答えはない」ということを思い出してください。
赤ちゃんはあなを選んで生まれてきています。
だからお母さんがそのままいいと思う方向で接してあげれば大丈夫です(*^^*)
不安が出てきたらこれ!
それでも不安になったら3パーセントくらいに希釈しアロマブレンドでケアしてみましょう。
マンダリン
プチグレン
がファーストチョイスになりますが
イランイラン
カモマイルローマン
などもお好みで加えてもいいでしょう。
マンダリンなどに含まれるエステル類の成分が不安な気持ちを解消してくれる手助けをしてくれます。
手首に少し塗って思い切り香りを嗅いでみてください(*^^*)
産後の不安は1年も続かないと知ること
育児を経験するとわかるのですが。
産後の不安は6か月もしたら改善してしまいます。
もちろんその時その時で悩みは出てきますが、鬱になるほどのことはあまりないでしょう。
でも育児で鬱になりそうなときは必ず外の世界に出てほしいのです。
産後は特に出かけることままならず、お母さんは赤ちゃんと2人きりでいることが多く。
話す人もいないので気持ちがふさぎ込んでしまうのです。
でも6か月もするとお出かけもできるし赤ちゃんに表情が出てくるので育児もとても楽しくなります。
不安になって病院に受診するまえに、是非とも香りを使ってみてくださいね。
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