2017/11/28

NSAIDがよくないとされる訳とアロマ

最近、レスプリハーブには痛みの訴えからのお客様が多くいらっしゃいます。

 

気温が下がってきたことも原因の一つ。

 

この紅い葉っぱが落ちるまでのケアも必要だと思います。

 

痛みの原因は主に

  • 侵害受容性
  • 神経障害性
  • 心因性

の3つの分けられますが、実はこの3つはほぼ重なっているともされています。

 

原因不明の痛みによく使われるのが最近話題の非麻薬性鎮痛剤です。

 

痛みの原因がはっきりしないので、痛みを感じる神経の受容体を遮断するものです。
薬理学的というか、メーカー発信ではその部位の神経受容体のみをブロックするとありますが。

人の体はそんなに単純ではないと思うアロマ薬剤師です。

 

とはいえ、痛みがつらくてたまらない人には非麻薬性の鎮痛剤も使ってみる価値はあるとは思いますが・・・。

 

サロンにお越しの方には様々な選択肢をお伝えしています。

 

その折に、よく聞くのがNSAIDの薬害について。

 

以前からNSAIDについてはあまりお勧めしていないのですが
非麻薬性の鎮痛剤とどちらがいいのかな?と考えたとき。

 

私はNSAIDのほうが安全と考えます。

 

ところでNSAIDってどんな薬なのでしょうか・・・?

 

 

 

この薬はシクロオキシゲナーゼ(別名COX)という酵素の働きを阻害することが薬理となります。

 

日本緩和医療学会による資料から抜粋

 

 

細胞膜に存在するリン脂質。
ここから出るアラキドン酸はCOXによりPG(プロスタグランジン)を産生します。

このPGにはいろいろな種類がありますが、その中でもPGE2は発痛物質であるブラジキニンの作用を増大させて痛みを感知させる・・・というもの。

 

つまり、ブラジキニンの働きを増大させないようにするためにCOXの阻害薬が必要となりそれがNSAIDの役割となります。

 

 

 

以前はこの作用が画期的でとても多くのNSAIDが発明されていますが
最近はこちらの副作用を懸念する声が多くなり、非麻薬性鎮痛剤が出てきているわけですが・・・。

 

そもそもNSAIDの副作用としてよく言われる消化管出血は多量服用している場合に起こるので
頓服扱いでの服用にはさほど影響はないと思うのが薬剤師視点の考え方。

他の肝障害、腎障害は多量服用ならどんな薬でも起こりやすいです。

 

ただ、喘息の1割がNSAIDによるものという報告があるのでこちらは注意が必要ですが。

市販薬としても売られるようになったので、逆に副作用としての作用が目立っているとも考えられます。

 

 

しかし、医療の世界ではNSAIDによる消化管出血は止められないほどという実情や
副作用が多い薬という認識のもと、最近はこの薬の長期投与は減っているのですが。

 

代わりに出た非麻薬性の鎮痛剤は、果たしてどうなのでしょう・・・。

 

今後のこの薬の動向は気にしていきたいところです。

 

 

そして。

多くの原因不明の痛みの原因は「心因性」にあるとしたら。

 

アロマでの緩和も是非視野に入れたいところです。

 

例えば筋肉弛緩や鎮痙攣、血液うっ滞除去なども。

もっと行くと、潜在的な部分でも考えてみてもいいかもしれませんね。

 

 

 

長引く痛みのお客様が選ばれた4種の香り。

 

久しぶりにアナリーゼセッションでの香りです。

 

一般の方には珍しく最初に選ばれたのが「ミルラ」

 

お客様と話していてこの方へのメッセージは
「自分らしく生きるための決断」
でした。

痛みは自分との葛藤で起こるという考え方も一つ視野に入れて・・・

 

ご自身の中の選択肢を増やしてお薬と上手に付き合っていただけたら嬉しいですね(*^^*)

 

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