2019/07/02
身体の不調!夏の咳が続くお助け精油の作用と使い方
最近はまっている山登り・・・。
頂上まで行くのではなく、途中まで土を踏みながら木々の中を歩く時間でいろいろな浄化が起こっています。
クスノキの香りやヒノキ、杉などの香りの中に時々香る土の匂い。
深呼吸しても嫌なものが何一つ入ってきません。
梅雨時は特に湿気と暑さが身体の不調を作ります。
だからこそ、森林の香りがしみいるわけです。
主な成分である、モノテルペン炭化水素類のピネンなどは脳の血流を改善します。
モノテルペンアルコール類のリナロールは心を穏やかにし、森林浴しながらの歩行はストレスにより分泌されるアドレナリンやコルチゾールの濃度を減少させてくれるという説も。
そこには木の香り成分の効果だけではない、森林の複合的な要素が含まれるといわれています。
アロマもまた、香りの成分だけで追っていくのではなく。
様々な複合的に関与するものにより作用や効果が倍増していくことも最近は見えてきています。
今日は最近の気候の変化により出ている風邪症候群からの精油の使い方と養生についてです。
邪気によって起こる不調の原因と症状
風邪をひく=免疫の低下
は周知のこと。
今の季節の風邪は湿邪によるものが多く、身体の中が冷えておこります。
外気温は高いのに冷たいものを飲むことで湿気が相乗して体内に水分が多くなりすぎることで起こります。
また消化器もお腹が冷えると冷たいものを飲みすぎることで胃酸が薄まってしまい、食物についている雑菌を十分に殺菌できなくなることも要因となり、下痢などを起こしやすくなります。
前回のブログでも消化器の不調について書きましたが。
こうした冷えで起こる不調の一つに「痰の絡んだ咳」も出てきます。
そもそも痰は水分が過剰となったところに炎症による熱で水分が粘り気をもったもの。
そして湿気が多いのでヘルパンギーナなどのような「水泡」を作り出す疾患が多くなります。
こうした不調では身体の中に炎症を鎮める成分の一つ「糖質コルチコイド」の分泌がうまくいっていないことも原因の一つになります。
(免疫の低下は抗炎症作用がうまく働いていないときに起こっています)
どんなアロマを使えばいいの?
一般的に上気道炎を起こしたときに使えるのは1-8シネオールの入ったもの。
ユーカリラディアタやユーカリグロブルスがおススメ(グロブルスは幼児は使えません)。
でも夏の咳は、δ3カレンの入ったものがおススメです。
特に湿邪が悪さをしているとなると、水滞を取っていくものがいいですね。
「鬱滞除去」をうたう精油の成分はモノテルペン炭化水素類。
この中でも樹木系の香りがいいでしょう。
サイプレスなどの鎮咳作用は有名ですが、マノオールによるホルモン依存性の方に使えない・・という注意もあるので。使いやすいのはフランキンセンスやブラックスプルースがおススメ。
特にブラックスプルースはコーチゾン様作用も期待できるので、長引いている不調や早く元気になりたい時はいいでしょう。
このほか、アカマツヨーロッパやティートゥリーなどをブレンドしてもいいです。
そして香りを柔らかくするために、オレンジやベルガモットなどの柑橘系を加えてみるといいですよ。
柑橘系に多く含まれるリモネンには副交感神経を優位にする神経伝達物質を分解する酵素の働きを阻害する作用もわかっています。
養生のコツは食べ物にもある
昔から風邪をひいたらリンゴやミカンがいいといわれていたことをご存知ありませんか?
これは主にビタミンCの摂取ができるからです。
実はビタミンCは身体の炎症を抑える糖質コルチコイドを作り出すために必要だったり、インターフェロンの増殖に関与していたり、コラーゲンの生成にも一役買っています。
アロマでのケアに加えて積極的に食事を変えていくことも健康の秘訣。
季節柄、小豆などでストレスの解消に役立てたり、日本茶などにもビタミンCが含まれるので積極的に摂ってほしいですね。
湿邪による冷えがあるときは温かいお茶を飲むことでお腹の冷えが落ち着いたり心火の季節なのでちょっとしたイライラが落ち着くこともあるでしょう。
養生については7月11日に行われる季節のブレンド勉強会にて
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