2018/10/29

インフルエンザの季節の前のアロマテラピー〜なぜ精油で予防できるのか〜

まだ昼間は暖かい日もありますが。公園の芝生も茶色くなっ季節は確実に冬に向かっています。
医療機関でもインフルエンザの予防接種についての問い合わせも出て来ているようで、またそんな季節なんだと実感します。

予防接種は賛否両論で、高いお金出したのに罹患してしまったなどというお声もかなりの確率で聞きますね。

でもせっかくなら、アロマも使ってみてはいかがでしょうか?

でもアロマは本当にいいの?なんて思ってる方に・・・

今日はインフルエンザ予防になぜアロマがいいのか、書いてみようと思います。

細胞膜は脂質でできている

人間の身体の細胞もですが、細菌の細胞も基本脂質です。
正確には脂質二重構造。

マッチ棒のような形をしたリン脂質からできていてその構造には親水性の部分(水に馴染みやすい)と疎水性の部分(油に馴染みやすい)があります。

この二重構造により、私たちの細胞は守られています。
また、細菌はこの構造を持ちながらさらに外側に糖質の鎖を持っていたりリポタンパク質などの構造を持っていて、リン脂質の細胞膜だけではないこともあるのです。

抗菌活性などは、この脂質まで精油成分が到達していくことで細胞膜の破壊を行い抗菌活性をしめすことは前回かきました。

細胞膜からアロマを知る

 

アロマで使う精油は脂溶性

ここでも書いたように、精油は細胞膜に吸着していきます。

つまり、精油は油に溶けやすく水に溶けにくい性質を持つために脂質構造には容易にキャッチされるのです。

こうした性質を使ってアロマトリートメントが行われたり、部分塗布などで筋肉痛や腰痛が緩和されたりするのは、脂溶性である精油の芳香成分が各器官に届いていることからもわかるのです。

 

インフルエンザはウイルス性の疾患

細菌は脂質二重構造のある細胞膜を持つのですが、ウイルスは違います。

しかし、ウイルスの構造を見ると細菌よりも精油が作用しやすいこともわかってきます。

細菌や真菌は膜の中に大切な細胞質や小器官をもちます。
ところがウイルスは細胞膜二重構造であるエンベローブはむき出しになっています。
(ウイルス感染についてはレッスンにてお話します)

こうした構造上、精油はこの脂質を攻撃しやすいのでウイルス感染に精油が使えることが分かってきます。

では、インフルエンザの予防にどんな精油を使っていけばいいでしょうか?

インフルエンザ予防のアロマブレンド

基本、精油成分の多くは抗菌や抗ウイルスといった力を持つといわれています。

ですが、やはり一番いいのはフェノール類や芳香族アルデヒド類ではないかと思います。
また、アルコール類も殺菌などに用いることから、モノテルペンアルコール類などもいいでしょう。

帝京大学の安部先生の著書にはモノテルペンアルコール類のテルピネン4オールなどが有効であると記載してありました

・ティートゥリー
・ユーカリラディアタ
・シナモンカッシア
・レモングラス
・タイムツヤノール

など。

以前抗菌アロマの講座で作った抗菌マスクはティートゥリー精油を濃度1%以下でも十分とおっしゃっていましたので、アロマブレンドも1~3%で十分かと思います。

芳香浴ならこれらの精油を好みの香りにして(オレンジやレモンなど加えてもいいと思います)、2時間ほどデュフューザーで拡散してもいいでしょう。

ちなみにお勧めのブレンドは以下です。

ティートゥリー2滴
ユーカリラディアタ1滴
レモン 1滴
(お好みでシナモンカッシア0.5滴 妊産婦さん・乳幼児は禁忌
10mlの溶剤に溶かす。
(無水エタノール2mlに水8ml)
(キャリアオイル10ml)

スプレーにして噴霧またはオイルにしたら胸部に塗布でもいいでしょう。

予防接種しても不安な方にも使っていただけるブレンドです。

またこのブレンドは普通の感冒にも使えますし、ちょっと体が主だるいときもどうぞ使ってみてください。
(ただし1週間使用しても改善が見られないときは中止します)

 

 

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