2018/08/04

学名を確認する必要性と成分の違い

北海道最終です。

今回は北大の植物園に行ってまいりました。

総面積13.3ha の敷地の中には約4000種の植物が育成されているとのことで目で見ながらいろんな植物を確認出来る施設でした。

最初にお出迎えしてくれたマツ科の「クロマツヨーロッパ」(Instagramでアカマツと紹介してしまいました汗)。
Pinus nigra アカマツヨーロッパはPinus sylvestrisです。

この違いは実は内容成分にも大きな違いを持つことがアロマニーズの小島先生からの情報で確認できました。

クロマツになるとセスキフェランドレンが主成分となるそうで、ヒノキ科の植物に微量に含まれるとか・・。

  • 1‐epi‐ビシクロセスキフェランドレン
  • αピネン
  • βカリオフィレン

が主成分。

ちなみにアカマツヨーロッパの組成は以下になります。

  • αピネン
  • βピネン
  • δ3カレン
  • リモネン
  • βミルセン
  • カンフェン
  • フェランドレン(微量)

同じマツ科の植物で似ていてもこうしてみるとかなり成分が違ってくることが分かってきます。

もちろん、名前がアカマツとクロマツの違いからも想定できるのですが、精油は学名を見ることが第一条件であることは以下のことからもわかってきます。

 

ラベンダーの種類はたくさんあります

アロマを習っている方ならご存知ですが。
一般的にラベンダーというと多くの方は癒しの香りを思い出します。

北海道で有名なファームで採取されるラベンダー「オカムラサキ」にも学名があります。

学名はlavandula angustifolia”okamurasaki”

アングスティフォリア種にはリナロールや酢酸リナリルが多く含まれるために癒しの香りとなります。

ところがラベンダーには例えばLavandula spicaとなると1-8シネオールが多くなりカンファーも10%前後入ってくるので香りがスッキリとしてきます。もちろん作用も違ってきて、癒しの香りとは程遠くなるのです。

他にも、ラベンダースピカ、ラベンダースーパー、ラベンダーストエカスなど。
様々な種類があるので、一概に「ラベンダー」となっているだけではどんなものなのかはわからないのが本来なのです。

 

学名を見て成分を見る

そして、学名を見るだけでは精油は実は語り切れないこともあります。

例えばローズマリー Rosmarinus officinalis.

αピネンやカンフェンを多く含みますが、中の成分を分類していくと。
ケトン類であるカンファーおよびベルべノンを多く含もの。
酸化物類である1-8シネオールを多く含むもの。

などのように化学的に見てみると精油の違いが出てくることもあります。

これが成分分析の必要性で、これを知ることで中身の同定ができ使い方が見えてくるのです。

ちなみにカンファーは筋肉弛緩など。
ベルべノン種は肝臓系や内分泌に使うことができます。
シネオールが多くなるとブドウ球菌系に使います。

 

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