2018/08/15

自律神経のバランス失調による不調たち

少しずつ朝晩が涼しくなってまいりました。

「自律神経失調」

という病名を聞いたことはありませんか?

いわゆる体のバランスをとっている神経の不調ということになるのですが。

この不調が実は心身の不調に大きく関与しているということをご存知でしょうか?

先日の北海道で体感した17度という気温から数時間後には31度という気温の中に戻ってきたとき。
自律神経のバランスが崩れないようにアロマでケアしたことを思い出します。

これから少しずつ涼しくなっていくと、この自律神経の不調が出やすくなってきます。
本日はこの自律神経のバランスが崩れるとどんな不調になるのか?そしてその対応アロマについて書いていきましょう。

自律神経ってなんだろう

そもそも自律神経とは何を言うのでしょうか?

これは人間の神経系の中でも大切な「中枢神経の末端になる末梢神経」をつかさどっているもので、いわゆる「交感神経=戦う神経」と「副交感神経=休む神経」とに分かれています。

交感神経と副交感神経が一緒に活性化することはなく、交感神経が活性化すると副交感神経は休んでいます。

交感神経活性によって起こる体の反応は主に。

  • 血圧上昇
  • 心拍増加
  • 消化液分泌減少
  • 消化管運動抑制
  • 血管収縮
  • 散瞳
  • 気管支拡張

などです。

逆に副交感神経活性になると

  • 血圧低下
  • 心拍減少
  • 消化管分泌液増進
  • 消化管運動促進
  • 血管拡張
  • 縮瞳
  • 気管支収縮

となってきます。

これらを見ると、自律神経は実は意図として動かない体の動きに関与していることがお分かりいただけるでしょうか?

つまり、自律神経は意識しないのに神経系が判断して体を動かしているということになるのです。

 

自律神経の不調はなぜ起こる?

自律神経が意識しないで反応するということは、人が「私はストレスがないわ♬」と思っていても、心身にストレスがかかっていると自律神経が反応しているということになります。

例えば長年やっている仕事。
普段から慣れているので本人はさほど気にならないのですが、実は体にはそれが相当ストレスになっているということがあります。

そういう時に起こるのが、消化器系をはじめ、高血圧、糖尿病、不眠やうつ、もっといくと癌や認知症など。
これらの元はすべて体の臓器に起こってくるので実は自律神経のバランスが崩れているということになるのです。

ではなぜこのようなことが起こるのでしょうか?

「交感神経活性」「副交感神経活性」の活性する時間やそのバランスの維持が難しくなってきた時に不調が出やすくなります。

交感神経と副交感神経は同時に活性できないと書きましたが。

本来私たちの身体では、交感神経は朝4時くらいから活性化をはじめ、夕方4時ころから副交感神経に活性のバトンを渡します。

これが自然なバランス。
朝方心拍も上がってきて血流も増加し、体は栄養をつかいながら動けるようになってきます。
夕方になるとそろそろ休むための準備に。心拍は下がり血流は減少して体は栄養をためていくことに向いていきます。

ところが副交感神経優位になるはずの夕方はもちろん、夜10時11時まで仕事モード全開になっていると、交感神経がずっと活性化するので自律神経のバランスは崩れてきます。

他にも、過度の交感神経活性により副交感神経が優位になれなかったり、消化の悪い食事を夜遅くに食べるためにずっと消化にエネルギーを奪われてしまって、本来溜めていくはずの栄養分が溜められなかったりなど・・・。

このような生活の繰り返しが生活習慣病となり、のちに自律神経失調につながってくるのです。

主な自律神経失調による不調と対応アロマ

一番多くわかりやすいのが「消化器系の不調」。

胃炎、腸炎、胃潰瘍、などをはじめ。
過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎などもこの部類に含まれると想定されます。

他には不眠や不安そして鬱やパニック、そして不定愁訴。
長引く頭痛や肩こり、生理痛や月経不順。
耳鳴りやめまい、微熱やイライラなども当てはまります。

これから秋口になると涼しくなるので過ごしやすくはなりますが。
半面神経系のバランスが崩れていくことも考えられるので、早めのケアが大切になってきます。

使いたいアロマはいろいろですが。
精油事典などから「自律神経バランス」に良いとされているものを上げてみます。

  • サイプレス(ホルモン依存性の疾患がある方は禁忌)
  • ジュニパー
  • バジル
  • プチグレン
  • ローレル

これらは実は更年期などにも使える精油でもあり、特にホルモン依存性の不調がある方で更年期に差し掛かっている方は
こうした自律神経調整の精油を用いてい見るのも手です。
更年期の場合は足冷えなども悪化しやすいので足元のケアもご一緒にしてみてくださいね。

***************

【参考*自律神経バランス回復ブレンド】

Rp1) 甘めの香りで
バジル 3滴
プチグレン 2滴
マジョラム 3滴
オレンジスイートまたはベルガモット 2滴
ラベンダーアングスティフォリア 2滴
キャリアオイル 20ml

Rp2) スッキリ系の香りで
ローレル 3滴
ラヴィンツァラ 2滴
サイプレスまたはジュニパー 3滴
レモン(光感作に注意) 4滴
キャリアオイル20ml

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