2018/09/20
腸内環境とIBS(過敏性腸症候群)
先日生徒様からクローン病とアロマについてご質問がありました。
クローン病は消化管に起こる炎症で下痢や腹痛を伴うというもの。
難病にも指定されている疾患です。
また、同じような疾患で潰瘍性大腸炎があります。
こちらは大腸表面に炎症を起ここし、下痢のほか下血や粘液便が特徴。
そして題名にある過敏性腸症候群。別名IBS。
これらは詳しいメカニズムは違いますが大きく炎症性腸疾患として
最近は若い人に多い不調の一つです。
本日は師匠の元で腸管免疫についての学びを。
その内容の復習もかねて今回はその中でも過敏性腸症候群とアロマについて書いてみましょう。
過敏性腸症候群とは
原因不明の下痢や便秘、または下痢と便秘を繰り返す疾患です。
検査をしても器質的な異常はなく粘膜もきれいなのにこうした症状が起こります。
下痢が続く人もいれば、腹部膨満感による便秘をする、もしくは下痢と便秘を繰り返す人もいます。
20代から40代に多いとされますが、私の感覚では今は10代の子にも出てきています。
原因は主にストレス。
異常なストレスにより自律神経のバランスが崩れ消化管運動がうまく働かないことが要因にあるとされます。
また、最近では感染性の胃腸炎に罹患した後にも起こりうることもわかってきました。
症状の悪化による更なるストレス
IBSの怖いところは、きっかけとなる下痢や腹痛などによりQOLが低下すること。
下痢型の場合はいつトイレに行きたくなるか?
トイレがないと不安。
腹痛に見舞われる不安。
こうしたストレスがさらに症状を悪化させます。
内服もあるのですが、残念なことにIBSで効果があった!という症例はあまり見たことがありません。
こうなってくると医師が最後の手段として出してくるのが抗不安薬だったりすることもあります・・・。
最近は学生でもIBSの診断を受けている子も多く、こうした子たちにも抗不安薬などが出されているという事実も見逃せません(泣)
IBSと診断されたら?
過敏性腸症候群は決して怖いものではありません。
クローン病や潰瘍性大腸炎とは違い腸内の環境や自律神経を整えていくことで自然と治っていくからです。
ではどんな生活を心がけたらいいでしょう?
まずはストレスの元を断っていくことが大切です。
でもストレスの元を断ったからといってすぐに症状が治まることも少ないのが事実です。
実は体に症状が出るまでの期間。
例えばストレッサーに曝されて半年で体に症状が出たとしたら、同じ期間またはその倍期間かかると思うくらいがちょうどいいのです。
ストレスに曝された体はそんなに簡単に治らないので注意が必要です。
そして消化管の運動を正常化するとともに自律神経の調子を整えていきましょう。
アロマのお得意分野ですが、お勧めは自律神経系に働く精油や脳内のアセチルコリンに作用していくもの、副交感神経活性などの精油がいいでしょう。
QOLの低下があればそちらも戻す必要があります。
こうしたときは内服に頼るもありだと思います。
下痢の場合は下痢を抑える
便秘の場合は排便を促すなど。
また、不安感があるときは絶対に香りを嗅いでいきましょう!
脳内にある「島」という部分が精神的に不安定になると萎縮しているそうですが。
ここには嗅覚の神経の投射も行われるために心地よい香りを使うことで島の働きが回復してくることもあるそうです。
気持ちが不安になったら香りを嗅ぐ。そうすることで外出先での不安も解消されやすくなります♬
脳腸相関という考え方
脳のストレスは腸に
腸の不調が脳に不安を与えるということが分かってきました。
つまり、腸炎は脳の不調が関与しているということ。
脳の不調とはストレスを感じているということ。
我慢強い日本人はとにかくストレスに強いのです。
ちょっとしたストレスはストレスと思わないのです。
でも体はそこに正直に反応し腸に症状を呈しているのが炎症性の腸炎。
もしかするとクローン病や潰瘍性大腸炎もこうしたストレスから解放されていくと回復してくるのではないかな?と考えることが多くなりました。
腸内の環境を整えるツールとしてレスプリハーブでは健康のための緑の粉をお勧めしていますが。
お家でできることの一つとして香りを使ってみてはいかがでしょうか?
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