2018/09/26

うつ病の原因が炎症!~アロマの香りを嗅ぐ理由~

 

冊子newtonの今月号。

うつ病の原因が脳にあるミクログリアから分泌される炎症性のサイトカインによるものだという記載がありました。

サイトカインによりニューロンが攻撃を受けて炎症を起こしている状態であるということ。

こうなると俄然アロマの可能性の裏付けが広がります!

香りを嗅いでいるうちにうつ病がよくなるというケースは本当に多いのですが。
その理由がまたここで明らかになってきたというわけです。

香りを嗅ぐ効果。
今回はそのメカニズムについて書いてみようと思います♬

 

 

脳にある多数の神経線維とミクログリア

脳には神経細胞が非常に多くありますが、一説には150億個という説も・・・。
それも大脳に存在する脳神経細胞ですので、中枢神経系を合わせるともっと多いことがわかります。

この神経細胞をニューロンと呼びます。
そしてニューロンは電気信号が伝わることで神経終末にある伝達物質を放射し、細胞や器官に働きかけます。

このニューロンの周りにはニューロンの監視を行っているミクログリアという細胞があります。
ミクログリア、ニューロンに異常が起こると修復したり、死んでしまったニューロンを食べたりして脳内の掃除役も買って出ています。

人の体ではこのシステムが正常に動くように本来はなっているのですが。
例えばストレッサーが強かったりすると、このミクログリアからはニューロンを攻撃するようなサイトカインが出てきてしまうことも最近はわかっています。

この暴走したミクログリアによって攻撃されたニューロンは正常ではない細胞死をいう異常な死を遂げて、これが認知症の原因になっていることはもうすでにわかっている事実です。

 

うつ病の時にも同じようなことが起こっている可能性が

冊子にはストレスを与え続けうつ症状を呈したマウスの脳を調べたとあります。

その結果、内側前頭前皮質という感情の抑制に関わる領域の細胞が損傷を受けると増える分子が増えていたと同時に、ミクログリアが分泌するサイトカインの量も増加していたことが分かったそうです。
逆にミクログリアのセンサーを作れなくなるマウスに同じようにストレスをかけてもうつ症状を示さなくなったことも検証し、うつ病にミクログリアから分泌される炎症性のサイトカインが関与していることも見えてきたという内容。

ミクログリアにターゲットを当てる薬も研究されている昨今、アロマでも予防的にやれることがあるということ。

そんな期待をもっています♬

 

炎症を予防することが得意でもあるアロマ

ストレスにアロマがいいことは多くの方が何となくわかっています。

それは単に「香りで癒される」という言葉だけでは語りつくせない生理学がここにあります。

例えばアロマの中に多い「抗炎症」という力。
炎症という概念を詳しく述べることはレッスンの中でしていますので割愛しますが。

白血球やマクロファージの働きを正常化していく、ストレッサーがかかり続ける人間に対して守るということも香りの分子がしていることはすでに多くの検証がなされています。

例えば「鎮静」という作用。
ラベンダーアングスティフォリアが有名どころですが、これは気持ちを落ち着かせるだけでなく体の中で起こっている過剰な興奮を鎮静させるということでもあるのです。

同じように、炎症に対する反応も。
細胞内で過剰に働きすぎてアポトーシスが進み、そこに対応するマクロファージの暴走、そして分泌される炎症性のサイトカインによって傷害を受ける私たちの身体。

この炎症性のサイトカイン分泌をするマクロファージの暴走はもちろん、炎症を起こしている部位の炎症を落ち着かせることが、疾患が大きく体に出てしまう前に香りの分子が食い止めてくれることも考えられます。

つまり、アロマを疲れたときや働きすぎたときに。
ほんの少しでもいいので香りを取り入れることは日々のストレスによって起こっている体内の炎症を落ち着かせることにも。

鎮静、抗炎症、副交感神経強壮など。

そんな力を持つ香りがおすすめですよ。

 

アロマを手仕事に♡
アロママスターブレンダーではこんなお話も練りこんであります♬

 

 

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